You Can Make It All True (and you can leave it undone)
はじめに
2021年12月18日にフィヨルドブートキャンプで行われた「初めてのLT会 Vol.10」で登壇しました。
(登壇資料は↓)
目次
本編
タイトルについて
これは私の生涯で1番好きな映画『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』の主題歌”If You Want To Sing Out, Sing Out"のサビの部分です。
You can do what you want
The opportunity is on
If you find a new way
You can do it today
You can make it all true
And you can make it undo
(拙訳: やりたいことは君は何だってできる
チャンスはいくらでもある
新しいやり方を見つけたら
今日試してみてもいい
君は何でも叶えられるし
やりなおすこともできる)
"If You Want to Sing Out, Sing Out" Song by Cat Stevens
サビの最後の部分"You can make it all true And you can make it undo"がとても好きなんですが、今日は「やり直せる」ってことじゃなくて、「やらなくてもいい」って話をしたいと思ったので"You can make it undo"ではなく"You can leave it undone"に変えてみました。
なので、タイトルの意味は「やりたいことは何でもできるし、やらないままにしてもいい」です。
やりたいことは何でもできる
今年の私はFBC内でコミュニティ参加率が高く、結構目立ってたと思います。 今年はLTに3回出て、ブログもほぼ毎月書いて、輪読会を2回主催していずれも完走させました。弟子も育てました(???)。
その他にもYouTubeをやったりDiscord Botを作ったりといろいろやったなあと思います。
でも、私を含め受講生のほとんどの方はFBCでのゴールは就職のはずなので、過度にプラクティス外のことに注力するのは全く褒められたものではないと思います。 損得勘定やコスパで考えたら馬鹿としか言いようのない時間とお金の使い方をしてきた1年だと言わざるを得ない!
アウトプットやコミュニティ参加をして「よかった!」と言ってる方のブログはたくさん見ると思うし、私もそういうブログを書いてます。なのでプラクティス外のことをやること=100%よいことって思っている方がいないかちょっと心配です。 でも実は全然よくなかった、ぶっちゃけ失敗したと思ってる行動も何個もあります。
そのうちのいくつかを紹介すると、まずJS Primer合宿は正直失敗だったと思ってます! JS Primer合宿が何かを説明すると、JS PrimerというJavaScriptの入門書を10日間で読み切るという短期集中輪読会です。 なぜか私のブログではこの合宿の体験記が多くの方に読まれていますが、合宿終了後体調不良者が続出して、自分も2週間ほど燃え尽き症候群と眼精疲労からくる頭痛に悩まされました。 そしてこの合宿の目的は、効率的にJSの基礎知識を身に着けて、その後のJSプラクティスを楽に進めるというものでしたが、10月に合宿をやって私はまだJSのプラクティスをやっています…。なので単にいたずらに時間を使っただけであまり意味がなかったと言わざるを得ない!!
次にDiscord Botも微妙でした。
11月までは元気に動いていたんですが、11月に入ってからずっと調子が悪くて、1日1回使う前に手動でデプロイしないと動かなくなってしまいました。 自分が毎日デプロイするのも面倒だし、使えるかどうかわからないので自分がいない限り誰も使ってくれないBotになってしまいました。(自分がいる会でもデプロイするのを無理やり待たせて嫌がられている)
できれば直したいけどDiscord APIの問題のようで、今の自分ができることの範疇を超えてしまっているので、「かつてDiscord Botを作りましたが今は動きません」という状態になってしまい、直せないことで自分の無能さを宣伝しているみたいな気持ちになることもあります。
なので、今年いろいろやってみた結果、やりたいって思ってやったことがうまくいく保証はないし、うまくいき続ける可能性はさらに低いと感じています。でも私はこうやって生きていきたいんだ…!
学習コストなんて知るか人生はやりたいことをやる場所
— トミー (@eatplaynap329) 2021年8月6日
やりたいことを見誤らない
FBCではアウトプットやコミュニティへの参加を推奨する文化があります。そのためこうやってLT発表をしている人を「すごいなあ」「えらいなあ」と思いつつ、ご自身ではなかなかできないことへの劣等感や焦りを感じている方もいるかも知れないと想像します。
ほとんどの人は「自分が価値を見出していないこと」をやっている人に劣等感を感じることはなくて、「自分が価値を見出している、やりたいと思っていること」をやっている人を見ると劣等感や焦りを覚えるのではないかと思います。
なので、焦りを感じるときは本当にやりたいことを見つけるいいチャンスだと捉えてもいいのかもしれないと思うのと、反対に今やってないということはそのことに「価値を見出してない」からではないかと疑う気持ちも大切だと思っています。
人それぞれ生活スタイルも事情も将来なりたい姿も全然違います。たまたまアウトプットしていて目立っている人はユニークなひとつのサンプルにすぎないです。 たくさんアウトプットした結果、アウトプットそのものが重要だとは私は全く思わないです。自分がいい!と思うことをやるのが大事だと思います。 ご自身にあったユニークなやりたいことを見つけて、地道に続けていきましょう。
やらないままでもいい
私は今もやりたいことがたくさんあって、日々新しいものに触れていくうちにやりたいことがどんどん増えていく一方だし、昔やってたことをまたやりたいなと思うこともあります。 YouTubeはいつか再開したいです。
もちろん、やれることには限界があります。 でも、やりたいことの心残りがずっとあれば、いつかいいタイミングが来てすっと実行できると、これまでの経験から思います。
今年の1月の時点では、私にとって輪読会は憧れの会でした。すでに同じくらいの知識レベルの友達がいて、その友達と生活リズムを合わせられる選ばれし人だけができるものだと思っていました。 なので1月のLTでは他の人の日報を読みながら本を読み進める「ひとり輪読会」をやっていました。
でも5月にふとやってみたいとつぶやいたら人が集まってくれて始めることができて、今は私にとっての輪読会は気軽に人を集めてカジュアルに始めることができるイベントになりました。
今作っている自分クイズnpmも、YouTubeを始めたころに考えていた「初対面の人に見てもらえる自己紹介動画を撮ろう」というアイディアが元になったものです。 結局動画は作ってないんですけど、やりたいと思ったこと自体を寝かせておいたことで、別の形で昇華できることもあります。
今本当にやりたいことがあって、できてないからと言って自分を責めたり比較して落ち込んだりしないでほしいなって思います。
やりたいことがあるのは財産だから、貯めておけば本当にやりたいことはいつかきっとできます。 今年の心残り、やりきるのもいいけど来年の楽しみに貯めておいてもいいんじゃないかなと思います!
おわりに
年末年始に『ハロルドとモード』を見よう!モードは映画史上1番Badassなヒロイン。