Eat, Play, Nap and Code

食とあそびと昼寝とプログラミング学習

今後のブログについて

こんにちは

こんにちは。10月からFJORD BOOT CAMPでプログラミングの学習を始めた、とみやまと申します。

bootcamp.fjord.jp

23歳の頃作った昔のブログをそのまま使っているので、キャシーという昔のHNの記事がありますが、今後は本名の【とみやま】でいきますのでよろしくお願いします。

昔の記事はプログラミング学習とは全く関係ないですが、もし興味があれば読んでみてください。 独検に合格する記事は、語学学習についての記事なので役に立つかもしれないです。

今後の投稿について

所属するFJORD BOOT CAMPの主宰するアドベントカレンダーがあり、12/16に投稿するという登録を行ったので、12/16には何かプログラミング(もしくはプログラミングスクール)について投稿します〜。

adventar.org

adventar.org

↑わたしはPart.2の方で登録しました。

書きたいことがやっと決まったので、やるぞ〜という決意表明のブログでした。

それでは。

独検2級合格しました

独検の結果

こんにちは。キャシーです。

ブログを始めたばかりのころ、こんな記事を書きました。

 

manchmalbiermanchmalwein.hatenablog.com

 

当時は無職なりたてで、ちょうどいい機会だからこんなときにしかできないことに挑戦しよう!と無謀ともいえる目標を立てました。(こういう心理ってよくあることみたいで、最近読んでる『ゴーン・ガール』の主人公ニックも、会社をクビになった直後にちょうどいい機会だからと『戦争と平和』を読破しようとしたりしてました。)

 

そして昨日結果が届きました。結論から言うと、タイトル通り合格してました!

ほんとに合格最低点ギリギリなんですが、合格は合格なので!!!

 

そして、載せた勉強予定ですが…ほとんどこなせてません笑。

それでも一応、やったことを挙げてみようと思います。

 

Duoを終わらせた

当初の予定通りこなせた項目はこれだけですね。一気にやったため、まだ習得率は24%とかに留まってます…。werdenとwuerdenの変化などを、しつこくしつこく練習できたのはプラスになりました。

 

文法の弱点を軽く見直した

これに関しては、新しく買ったこちらの本が非常に役に立ちました。

 

もやもやを解消! ドイツ語文法ドリル

もやもやを解消! ドイツ語文法ドリル

 

 

本当に、ドイツ語基礎文法の難しいところがわかりやすーく説明されていて、参考書なんですが全くストレスなく読める良著だと思いました。

ちなみにわたしは寝る前に1項ずつ進めました。 

文法が怪しいドイツ語中級者、納得してから進みたい初級者におすすめです。

 

ニュースの精読

manchmalbiermanchmalwein.hatenablog.com

 

こちらに書いた通りの精読はなるべく続けました。慣れるとパズルみたいで結構楽しいです。

 

テストの手ごたえ

テストが終わった時点では「あーこれはもう落ちただろうな」としか思えませんでした。

長文問題がボロボロ(内容が半分くらいしか分からない)で、文法問題も確信を持てない。唯一自信があったのはリスニングくらい。

 

まだちゃんと見直していませんが、おそらくリスニングが満点で、それで点数を稼いで合格できたんだと思います。

 

これから2級に挑戦する方にアドバイ

わたしがアドバイスできる立場なのかは分かりませんが、2級は3級と比べてもそれほど難しくはないと思います。3級対策がしっかり出来ていれば2級も取れるんではないでしょうか。

長文は、きっちり読むのも大切ですが、簡単な文章をたくさん読む方がトレーニングになる気がしました。

リスニングは、PodcastYoutubeなどで気になるコンテンツを見つけ、毎日聞くのがよいと思います。好きなドイツ語の音楽を聴くだけでも十分トレーニングになると思います。

単語は、2級レベルならDuolingoで充分だと思います。1日1コマなど、細く長く続ける方が定着しやすいので、次の独検まで続けてみてください。

 

では。

(嬉しかったので、資生堂の赤リップをご褒美に買いました。色はポピーです)

本よもやま話

ブログで書評を書いてみて

こんにちは。キャシーです。

前回初めて書評というものを書いてみました。

 

manchmalbiermanchmalwein.hatenablog.com

 アクセス数がとくべつ増えたわけではないんですが、書いてみてよかったと思っています。書くこと自体がすごく楽しかったのと、自分の意見をはっきりさせたことによって他の人の感想にフラットな気持ちで接することができるようになったからです(いままでは、「的外れ」な感想をアマゾンのレビューなどで読むとイラつくことがありました)。

 

それと、自分の感想をまとめる作業を通じて、自分が今何をしたいと思っているのかが明確になってきました。なんだかセラピーみたいですね。

 

こんな感じで書評を書くことがとても面白かったので、少なくとも7月中は書評メインで更新できたらなと思います。

 

わたしの読書傾向

読書は趣味のひとつで本は大好きですが、集中力がないせいか難しい文体の本は読めず、読みやすい本が好きです。そして笑える本、ユーモラスな本が好きですね。

小説家で言うと、ドストエフスキーブローティガン奥泉光なんかが好きです。

下に、それぞれの作家のおすすめの作品を載せてみます。 

 

永遠の夫 (新潮文庫 (ト-1-6))

永遠の夫 (新潮文庫 (ト-1-6))

 

  怪奇小説っぽくてやたら面白いです。

 

西瓜糖の日々 (河出文庫)

西瓜糖の日々 (河出文庫)

 

 村に野菜の彫刻があるって挿話が好きです。

 

虫樹音楽集 (集英社文庫)

虫樹音楽集 (集英社文庫)

 

 ものすごく怖いけれど乾いたユーモアに満ちています。

 

 

それからソ連全体主義についての本が大好きです。別に軍事オタクとか歴史オタクとかではないんですが、この分野に関する知識欲はかなり強いです(知識自体は残念ながらあまりありません)。

いつかこのたぐいの本についてもおすすめ記事を書いてみたいですね。

閉じこもった人が少しだけ世界に触れる物語 江國香織 『ちょうちんそで』

はじめて書評を書いてみる

おはようございます。キャシーです。

前回の記事を読んでくださった、節学ブログのYoriitoさんにアドバイスをいただき、書評を書いてみることにしました。

setsugaku.com

 

きっちり完成した批評文というより、Yoriitoさんのようにおもしろいものをおすすめする文章が書けたらなと思います。

 

※わたしは映画でも小説でも、ネタバレってあまり気にならない方なので、もしかしたらそういうことを気になさる方にとっては無神経な書き方になっているかもしれません。

 

わたしと小説と江國香織

わたしが小説を読み始めたのは外国に住んでいた小学校5年のころなのですが、その当時どういったきっかけかは覚えていないのですが、たまたま手に取ったのが江國香織の『こうばしい日々』でした。

 

こうばしい日々 (新潮文庫)

こうばしい日々 (新潮文庫)

 

表題作はアメリカに駐在する日本人一家の息子・ダイ(11歳)が主人公で、彼の日常が秋から冬の季節の移り変わりの中で描かれていきます。

わたしも当時ダイと同い年・家族でドイツに駐在していたため、一気に彼女の書く世界観に魅了されました。 

それから日本語書店で倍の値段のする文庫本を買い、全て読んでしまってからは、彼女のエッセイで紹介された本を日本人会館の図書室で借りて読むようになり、読書の面白さに目覚めたのでした。

 

中学校くらいまでは大好きだったのですが、高校に入ると、ふわふわしてアーバンな文体に居心地の悪さを感じるようになり、大学に入ってからは全く読まなくなってしまいました。

 

『ちょうちんそで』

ちょうちんそで (新潮文庫)

ちょうちんそで (新潮文庫)

 

 そんななか、久々に彼女の小説を手に取りました。

2013年にハードカバー版が出版され、去年文庫版になったようです。

 

6つの連作からなる中編小説で、すいすいと2~3時間で読める内容でした。

 

本作は、50代で高齢者マンションにひとりで住む雛子を中心に、彼女の隣人たち、息子たち(と配偶者)、そして失踪した妹の飴子の物語が、緩やかに交わりながら語られます。

 

しかし、物語の軸となるのは雛子と長男・正直の関係性だと思いました。

このふたりは、物語の中で際立って「殻に閉じこもっている人物」だからです。

 

雛子は、自分の分身のような妹・飴子を失った悲しみに囚われ、想像の中の飴子とだけ関わり、社会との関わりを拒絶して生きています。

雛子の長男・正直は、自分を置いて男に走った雛子を許すことができず、その反動で美しく賢く優しい妻を理想化・神格化することで現在の自分の幸福を確認しています。

 

ふたりとも、現実を見ず、空想の中で生きることで、孤独ではあるものの痛みとは無縁の生活を送っています。

しかし、ふたりのその完璧に「平穏」な生活が、ある人物の秘密の暴露とともに崩れてゆきます。

その人物は、物語の中でも主人公・雛子を中心とした人物配置の中における「他者」であり、なにより文中で心情描写がなされない、いわばテクスト上においても「他者」であります。

 

「他者」は厄介な存在です。静謐な世界を乱す邪魔ものです。「他者」がわたしたちにとっていちばん厄介なのは、彼らが単なる邪魔な記号ではなく、わたしたちと同じ生身の存在で、意志を持っていることを知ってしまったときです。つまり、完璧な「自分だけの安全な世界」から、様々な他者が意志を持って蠢く「外の世界」に目を向けさせるのが、「他者」の存在なのだと思います。

 

絶対的な「他者」のむき出しの意志に出会うことで、互いに自分の世界に閉じこもった母と息子が少しだけ「現実」に向きあうようになり、断絶したふたりの人生が少しだけ近づく予感で物語は幕を閉じます。

 

読んだ感想

とっても面白かったです。江國香織らしい、細部の描写のおしゃれさにうっとりしつつ、実はとてもストレートなメッセージを持った作品だと思いました。

「江國作品」を読む人って、その箱庭のように完璧な世界をただ眺めていたいって人が少なくないと思うんです。平穏で、何も起こらず、淡々とした生活が続くさまを。

つまりそれは、絶対的な美しい空間の中で自己完結し、自分を否定するような他者や社会と関わらずに生きていきたいって願望ですよね。

わたしは人一倍その願望が強いので、そう思い物語を消費する人を否定する気にはなれません。

ただ、死んだように平穏に生きるよりも、痛みをうけたり、傷つけたり、恥をかいたりしながら他者と交わって生きる人生のほうが美しいんだよ、というのがこの作品のメッセージだと思いました。

夢見がちで閉じこもりがちな人に、少しだけ他者と関わる勇気を与える作品で、そのメッセージの伝え方がさりげなくて素敵です。

 

関連作品

わたしが勝手に関連性を感じたのは、下記の2本の映画です。

 

ハロルドとモード/少年は虹を渡る [DVD]

ハロルドとモード/少年は虹を渡る [DVD]

 

 自殺志願の少年が天真爛漫なおばあさんと恋に落ち、最後には生きる楽しさを自分で学ぶ物語です。超名作です。

 

君とボクの虹色の世界 [DVD]

君とボクの虹色の世界 [DVD]

 

 夢見がちな人が少しだけ他者と関わる物語といったら、まっさきにこの作品が思い浮かびます。ドリーミーな映像も素敵ですが、不器用に人と関わりながら生きる人々の姿も素敵ですよ。