Eat, Play, Nap and Code

食とあそびと昼寝とプログラミング学習

2023年の抱負

はじめに

つい先ほど2022年の振り返りブログを書いたので、今度は2023年の抱負ブログを書いてみようかと思います。 形式は2022年と同じく、MUSTでやること、WANTでやりたいこと、やらないことにしてみます。

eatplaynap329.hatenablog.jp

eatplaynap329.hatenablog.jp

もくじ

MUSTでやること

Uo People に入学してCSを勉強する

2022年の目標で唯一できなかったことで、現在も興味を持ち続けているので2023年は入学しよう。

最初にTOEFLスコアによっては受けなくてよい英語の入学準備コースがあるらしく、自分の場合は2020年に受けたスコアだと多分免除されると思うんですが、いかんせん2年くらい勉強を怠っているしアカデミックな英語表現について無知なので、勉強の習慣をつけるためにもこのコースから受けてみようかなーと思っています。

GitHubの草を毎日生やす

speakerdeck.com

今年のkakutanitalkでシェアされていた t_wadaさんのスライドを見て、質の高い学習を続ける手段のひとつとしてコードを毎日書いてGitHub上で公開するというのを私もやってみようと思いました。 紹介されたルールをそのまま真似するのはかなりハードルが高く感じるので、とりあえず2023年は「毎日自作サービスのShadoneのリポジトリにコミット(issue追加も含む)して草を生やす」ことを目標にしていこうと思います。

github.com

毎日触って学習したことを気軽に反映させる遊び場として自分のサービスと付き合っていきたいなー。

RubyKaigi 2023にオフラインで参加する

今年は参加できなかったので来年こそ…! 松本の美味しいものをたくさん食べたいし、友達と会いたい。そしてRubyを作って楽しく遊んでいる人たちから刺激をもらいたいです!

カンファレンス登壇のプロポーザルを3回出す

RubyKaigiのプロポーザルももう募集開始されているようですネ…!

登壇している人々が楽しそうでかっこいいので、2023年は私も最低3回は出していこうと思っています。 今年読んだHow to Open Sourceに書いてあることに感銘を受けて、登壇は難しいかもしれないけど、バッターボックスには立っていきたいな〜という気持ちになりました。

I mention this because it’s a common misconception that just because someone is successful doesn’t mean that they’re not failing two thirds of the time. I enjoy speaking at conferences and have spoken at thirty one conferences in seventeen countries, but to date, I still write abstracts that fail to convert into call for proposal (CFP) acceptances. On average, I get about one in three accepted. Essentially, I’m batting 300 with my conference talks.

Richard Schneeman How to Open Source: Learn the secrets of successful contributors

新しいiPhoneを買う

今使っているiPhoneが8なので、さすがに買い替えたい。仕事でも認証コードとかスマホに送られてくるので急に壊れたら怖すぎるし…

技術書を12冊読む

これもkakutanitalkからのt_wadaさんスライドに影響を受けました。

明確に最低ラインを決めておくのが目標達成のために大事だと思ったので、12冊に限定しました。もっと読めたら嬉しいけど。

LTを1回やる

kakutanitalkの前座をして、仕事しながらLTの準備するのがめちゃくちゃ大変だと分かった一方、成長の記録は残しておかないと風化してしまうと思ったので、これも年1回は必ずやることにしました。

WANTでやりたいこと

コミュニティを立ち上げる

仕事での課題を乗り越えつつ、個人のプログラマーとして成長するためには、能動的に楽しく学習に取り組む環境が必要だと感じていて、自分にぴったりな場所が見つからないので作れたらいいな〜と思っています。

まだアイディアを色々考えたり試したりしている段階なので、2023年中に形になるかどうかは分からないのですが、私が成長できて、なおかつ誰かの役に立つようなコミュニティが作れたらいいですね〜。

自作PC組み立てる

実は私は前職では自作PC界隈ではまあまあ有名な会社で働いていて、担当商材ではなかったので詳しくはないのですが、部品とかには少しだけ知識があります。 新しいPCが欲しいんですが、せっかくなので作って勉強したいな〜って気持ちが湧き上がってきたのでやる気が続けばチャレンジしてみます。

今はYouTubeで組み立ててる人の動画とか見てイメトレしています。

前職の友達と会う

↑の流れで前職で仲の良かった友達と会いたい!

海外旅行

3年も海外に行けていないのでそろそろ行きたいですね〜。韓国や台湾みたいな近場でいいので旅情を感じたい…

やらないこと

  • 転職活動
  • 副業
  • 一人暮らし
  • カンファレンス以外目的の国内旅行
  • 資格の勉強

基本的にすべて「やってもいいけど2023年の自分は別のことに集中したいのでやらないでおく」ことです。

2023年はプログラマーとして生きていくための地盤固めをしたいし、せっかくなので勉強の楽しさを思い切り満喫したいな〜と思ってます!

番外編

オリジナルで非生産的な趣味を見つけたい

実はこれさえ見つかったら、上に掲げたすべての目標が叶える必然性がなくなるんですよね😂

プログラミングの勉強が趣味みたいな今の状態も別にいいっちゃいいんですが、仕事のために生きているという事実はあまりにつらく寂しいので、できればそこから目をそらしたい。なのでこの目標は叶えられることはないでしょうけど、「趣味」へのロマンチックでナイーブな憧れとして書き残しておきます🥹

2022年の振り返り

はじめに

こんにちは。年の瀬なのでゆるく今年1年の振り返りと来年の抱負を考えてみようと思います。

もくじ

2022年の振り返り

去年末に書いたブログで掲げた目標をひとつずつ振り返ってみます。

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MUST

輪読会EXPOをちゃんと開催する

ちゃんと開催しました。思ったよりも人がたくさん集まってくれて、自分でも楽しかった思い出のひとつとなりました。 フィヨルドブートキャンプに在籍されている方はイベントの動画も見れます。

主催を引き継いでくださる方がいたので、来年1月14日(土)に2023年の輪読会EXPOも開催されます🙌

フィヨルドブートキャンプ卒業

9月に自作サービスをリリースして正式に卒業しました。

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アプリ自体は8月にできていたのでフィヨルドブートキャンプの卒業(=サブスクの課金停止)自体は8月だったのですが、メンターの町田さんにリリースタイミングを相談したところ、「RubyKaigiが終わった週明けの月曜日がいい。みんな英語を勉強したいモチベーションが上がっているから」とアドバイスをいただき、そのとおりの日にリリースしました。

結果いい感じに拡散したので本当によかったです。PodcastのBackground Radioでも取り上げていただきました。

就職

11月に就職して働き始めました。

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仕事に関しては、今はI'm still standing...ってくらいのテンションです。先日の角谷トークの前座でもそんな話をした(59:30頃から)ので良かったら見てみてください。

www.youtube.com

FBC外の友達と会う

小学校時代からの親友Sちゃんと、9月に2年ぶりに会いました。2020年1月に一緒にタイに行ったんですが、それ以降で初めて対面で会いました…!

WANT

旅行に行きたい

猫と私とぺろさん

泊りがけの旅行はできなかったんですが、FBCの友人、うださんとぺろさんと2月に鹿島神宮に日帰り旅行をしました。 夢のように楽しかったー!今は3人ともこのときとは全然違う環境に身をおいているので、1年ってやっぱり長いなあと思います。

YouTube再開したい

自作サービスの進捗を報告するYouTubeをやっていました。

www.youtube.com

UoPeople興味ある

これのみ未達成です。ただ、就職してからいかに自分の知識が付け焼き刃かということや基礎知識の低さを痛感することばかりなので、来年こそは別の形でもコンピューターサイエンスへの理解を深める活動をしていきたいと思っています。

やらないこと各種

だいたいやらないで済んだと思います。来年はもうちょっとちゃんとしたリストを考えるか…

全体的な振り返り

これくらいざっくりでも目標を立てていると、1年間で目標を意識した行動が取れるので良かったなと思います。 あとブログ記事や登壇資料、写真などの形に残るものがあると振り返るのが楽なので、今後も積極的に残していきたいですね。

来年の抱負記事も今日中に書けるようがんばります😇

2年半無職→ハイブリッド出社のWebエンジニアになってから買ったものリスト

はじめに

こんにちは。これはフィヨルドブートキャンプ Part 1 Advent Calendar 2022 - Adventarの5日目の記事です。 昨日はなおみちさんのWeb-CABのコツについてでした。

私も含めWeb-CABに苦手意識がある方は多いと思うので、攻略法があると心強いですね…! 記事の最後にめっちゃめでたい話が載っているのでぜひ読みましょう!


2020年5月から長らく無職エンジョイ勢として生活していましたが、先月からハイブリッド出社(週2リモート)の会社でWebエンジニアとして働きはじめました。

私はガジェットへの興味が薄く、また机にも十分な作業スペースがなかったため、フィヨルドブートキャンプも数年前に買ったMacBook Air1台と、前職の職場で人から譲ってもらったPCスタンドだけ(= キーボードやマウスや外部ディスプレイなし)で課題をこなし卒業しました。

しかし就職が決まり、仕事を快適にこなすためには現在の装備では不十分だと感じたため、猫のトイレ置き場として使っていた空き部屋に間借りしてリモート用ホームオフィスを作り、必要そうなガジェットを買い揃えました。

一方で出社するとなるとガジェットだけでなく物理出社ならではの必要なものも出てきたため、そちらも買っていきました(ハイブリッド出社ってお金がかかる…!)。

今回自分が買ったものはハイブリッド出社ならではの買い物リストができたと思うので、似た境遇の方の参考になったら幸いです。

ちなみに軽く通勤とリモートそれぞれについての感想を書いておくと、通勤は生活のリズムが作られるのでいいですね。通勤時間に勉強しているので生活の満足感もあります。一方でリモートだとオンラインのイベントに参加しやすかったり、朝遅くまで寝ていられる利点もあります。

私の働いているTebikiでのリモートワークだと、1日中ペアプロでSlackの音声チャンネルに繋がっているのでリモートでも孤独感は感じずに済む一方、猫が鳴いている声とか防災無線の音がマイク越しに聞こえてしまい恥ずかしいという欠点があります。

もくじ

入社前に買ったもの

モニター

就職が決まった後、FBCの友人のふーがさんとやなぎさんと秋葉原に遊びに行きモニターを見繕ってもらいました。 そこでアドバイスをもらったのが以下の通り。

  • 27インチは必要
  • Macのディスプレイに慣れているのであれば4Kじゃないと見づらく感じる
  • 湾曲してるのがおすすめ

予算内で湾曲4Kディスプレイは見つからなかったので、湾曲は諦めて↑を購入しました。画面も広くてクリアでかなり満足しています。

ちなみに弊社オフィスで支給されたディスプレイは、私のやつの1モデル古いバージョンでした。新しい方はType-Cケーブル1本で給電と接続ができるので、Macの電源アダプタを持ち歩く必要がなくて非常に便利。

キーボード

www.pfu.ricoh.com

www.pfu.ricoh.com

会社でPCを購入してもらうことになり、「この機会に英字配列デビューしよう」と思って英字配列のMacBookを依頼しました。 入社までに英字配列に慣れておきたいし、ついでだからキーボード買うかと思って定番のHHKBを購入しました。

HHKBは墨がマジョリティみたい(会社のエンジニアも3人くらいが墨を使っている)ですが、レトロでかわいいなと思って白い方(雪ではない)を買って、キーキャップも少し変えたのでたまに珍しがられます。

今はHHKB1台しか持っていないので出社時に持ち運んでいるんですが、会社に置いておく2台目のキーボードも欲しい……

トラックパッド

www.apple.com

外付けキーボードを買ったため必要になり購入しました。会社でマウスが支給されたので使ってみたんですが、MacBookタッチパッドに慣れている身からするととても使いづらく感じたため、出社の日はトラックパッドを持ち運んでいます。

これも2台目キーボードを入手したら2台目が欲しいかもしれない。

バックパック

14インチのMacBookが入るバックパックです。 Instagramで見かけて良さそうかなと思って買ったのですが、見た目に関しては気に入っていません…。実物は思っていたよりビジネスっぽくて、容量が大きい分スタイリッシュさには欠けるかなと思っています。機能面に関しては使いやすいし疲れないのでいいと思います。

ただ後述の通り通勤時間に読む本は電子書籍にしたので鞄の容量があまり必要なったため、もっとスリムなバックパックを探そうかなー。

shop.adidas.jp

無職時代はめったに外に行かないので必要なかったんですが、出勤するので購入しました。 革のスタンスミスを持っていて同じものを買い直したかったんですが、最近のモデルはすべてサステイナブルな素材になっているらしく同じものは買えませんでした。

通勤で足が痛くなるとか最悪なので、そこそこおしゃれで歩きやすい靴であれば何でもいいかなって感じです。

紙の手帳

shop.delfonics.com

手帳は紙派なので、2023年用の紙の手帳を購入しました。ロルバーンのこの手帳は月次カレンダー以外がすべて自由記述ページになっているため、「最低限のフレームワークが準備されたバレットジャーナル」として自由にカスタマイズできるところが気に入って、2022年から使っています。

読んだ本について、ブログの構成、職場での注意事項、行きたい旅行先について調べたことなどを何でも書き留めています。

入社後必要になって買ったもの

電子書籍

今まで私は物理本派で、通勤電車の中で積読になっている技術書を消化しようと意気込み、何冊か読もうと試みてみたんですが、電車の中で安定した姿勢を保つのが大変で集中できないことが分かりました。 そこでiPhone電子書籍を読んでみたところ、腕が疲れないしメモも気軽に取れるので、立っていても座っていても集中して本が読み進められることに気づきました。なので通勤電車の中は電子書籍で技術書を読む時間にしています。

今はPragmatic Bookshelfブラックフライデーセールで買った↓を読んでいます。仕事でフロントエンドに触ることが多いのに何も分かっていないので、Rails7で変わった部分を中心に知識を補填していける感じで良いです。

pragprog.com

イヤフォン

通勤電車内で本を読みたくない気分のとき、Podcastを聴くために買いました。

AirPods Proを買おうかなと思っていたんですが、ブラックフライデーで安くなっていたタイミングで買い逃したので、まあもともと大したこだわりもないのに何万円も出すの無駄かもなと考えなおし、レビューで評価の高かったこちらを買いました。

今のところ全く問題なく使えています。

保温タンブラー

オフィスにコーヒーマシンや給湯器があるので、暖かい飲みものを飲むときにあると便利だと思い入社後に購入しました。 私はそそっかしくて飲み物を倒しがちなので蓋があるやつが安心。

容器に茶渋や匂いがつくのが嫌なので白湯を飲んでいます。

書見台

モニターを置くために広い机を置いた作業部屋を作ったことで、作業スペースに余裕ができ、ずっと欲しかったブックスタンドを導入できました。 分厚い技術書を立てて置けて、エディタが並列に見比べられるため学習が捗っていい感じです。

おわりに

買ったものはめちゃ便利ではあるものの全て無職時代には必要のなかったものなので、人間はなんのために働くのだろうと改めて考えさせられました。

フィヨルドブートキャンプを卒業してWebエンジニアとして就職しました

はじめに

こんにちは。トミーと申します。掲題の通りフィヨルドブートキャンプ(以下FBC)というプログラミングスクールを卒業後、Webエンジニアとして自社開発の会社に内定し、今日から働くことになりました。

内定をいただいたのはTebiki株式会社という、デスクレスワーカー向けの動画教育のSaaSを作っているスタートアップです。 技術スタックはRailsとVue.jsで、FBCでずっと触ってきた技術なので馴染み深い!

もしかしたら未経験からWebエンジニアを目指している方、FBCに入るか迷っている方などに役に立つかも知れないと思うので自分の経験を書き記しておこうかと思います。

もくじ

私について

似たバックグラウンドの方の参考になるかもしれないので、一応私の簡単な経歴を書いておきます。

  • 1993年3月生まれ(2022年時点で29歳)
  • 早稲田大学文化構想学部 文芸・ジャーナリズム論系卒業
  • 前職(2社目)は商社でワインの輸入業と英語関係の雑用
  • 2020年4月末で前職を退職後、2020年10月〜2022年8月までFBCにてプログラミングの学習

経歴はめちゃくちゃ不利でもないし、有利な特性も別にないって感じだと思います。

なぜか年齢を気にする会社は日本では2022年の現在も多いようなので、ギリ20代なのは有利だったのかもしれません。

離職期間は約2年半なのでかなり長いと思いますが、受けていたのがスクールの提携先企業ということもあり、選考に際し特に不利にはならなかったと思います。選考中もそこに関しての質問はされませんでした。

転職について

Webエンジニアを目指した理由

私はもともと大学では文学や映画を勉強していて、仕事というものへのイメージが全く持てないし意欲もないという早稲田の文キャンにはよくいるタイプのアホ学生でした。

まあ芸術を仕事にするほどの根性も能力もないし、食べていけるだけの最低限の仕事ができればいいというナメた態度で就活をしていたので、新卒時の就活は大失敗し入った会社は1ヶ月で退職することになりました。

それから半年後、英語ができる人材を探していた前職(小さな商社)で拾ってもらい、好きな英語を生かせる環境で自由にいろんなことを経験させてもらいました。小さな会社だったのですが教育に力を入れていて、なんの実績もないときからラスベガスや香港などの海外の展示会に「勉強のため」に連れて行ってもらったり、高額な英会話のコーチングスクールに通わせてもらったりしていました。

得意な英語に関しては頼られる一方で、あまり仕事を通じた成長を感じづらくなっていました。 特に新規事業であるワインの輸入というミッションを達成したあとは日々のルーチンワークに面白さを感じられなくなり、「もっと勉強したいのにな」とフラストレーションを感じていました。

そんな中唯一面白いと思えていたのが、社内のシステム開発部が作っている基幹システムに、システムを使う側として機能改善の意見を伝えたりバグ報告を行うことでした。最初はプログラムがどういうふうに出来ているのかも分からず、曖昧な提案をして却下されたり、バグの再現手順を細かく問われたりすることに苛立ちを感じていましたが、現実の問題から規則性を導き出し、解決策を考え出す作業が「これって大学でやってたことと一緒だ」と気づいてからプログラミングに面白さを感じるようになり、だんだん自分もこういう仕事をしたいなと考えるようになりました。

(余談: 理系の人にはもしかしたら偏見があるかもしれませんが、人文学の分野でもテクストを読んで表象されたものを正確に抽出し、方法論に則って論理を組み立て新しい理論を確立させていくという作業を行います。研究対象が芸術作品だからといって論理的な作業を行わないわけではないし、私は謎の学部出身ですが大学で学んだことはプログラミング学習にも大いに役に立ちました)

小さい会社だったため、前職に在籍したまま部署移動しSEとして働くというキャリアパスはあまり現実的ではなかったので、自分で学習してキャリアチェンジしようと思い、2020年4月末に退職しました。この時点ではWeb系という概念を知らず、何でもいいからプログラムを書く仕事がしたいという気持ちでした。

FBCに入った理由

仕事を辞めてからしばらくは独学でプログラミングを学んだり、Wantedlyなどで完全未経験でも採用してくれる会社がないか探したり、大学に戻るのがいいのかも?みたいに右往左往していました。

前職はIT業界でない上に身近に相談できる人もおらず、何を学習すべきか・どんな会社に入るべきかみたいな指針を全く持っていない状態だったため、現実的な選択肢はプログラミングスクールに入ることだろうな、と思っていました。プログラミングスクールを調べている中でやっとWebエンジニアという職種を知り、風通しがよさそうで理想の働き方かもと感じました。

私は英語がわかるので、3ヶ月で英語でWeb開発を学べる某スクールを検討していたのですが、いくらよいカリキュラムでも3ヶ月の詰め込み学習が根性のない自分には向いているとはどうしても思えず(多分途中でやる気が尽きて、3ヶ月を惰性でやり過ごす方にシフトチェンジしそう)、またとても高額(FBCの学費で換算したら40ヶ月分くらい)だったため申し込みを思いとどまりました。

そんな中、あるオンラインのイベントで(当時FBCのメンターをされていた)りほやんさんの存在を知り、「なんていい人なんだ!」と感激してTwitterをフォローしたところ、FBCというプログラミングスクールのメンターをされていることを知りました。

FBCのサイトを開くと、普通のプログラミングスクールみたいな大量の広告がなくて、手作りっぽいデザインと率直な文章でサービスの説明がされていて、「なんかわかんないけどプロフェッショナルな気がするし信頼できそう」と感じました。

そして、月額29800円のサブスク方式が、以前検討していたスクールと比較すると破格だし、学習を続け身につけていくためにも理にかなっていると感じたので2020年10月より入会を決めたのでした。

FBC在籍中のことについては、リアルタイムでたくさんブログを書いているので割愛させてください。

就活の流れ

FBC経由で紹介していただいた1社で決まったので、カジュアル面談〜技術試験〜CTO面接〜体験入社+CEO面接〜内定まで1ヶ月半くらいで終わりました。

就活を本格的に始めたのは自作サービスのShadoneをリリースした1週間後くらいです。FBCの紹介企業の中にはチーム開発(自作サービス作成の前のプラクティス)の途中などからでも選考に進めるところもあるようですが、基本はリリースしてからの方が受けられる企業の選択肢が広がるイメージです。

Tebikiの技術試験やCTO面接では、プログラミングの知識というよりチームで働く姿勢を見られている感じがしました。これは会社によって違うとは思います。

ちなみに私の自作サービスはそこそこバズったんですが、そこはあんまり就活では関係なかったかなって感じです。これも会社によって違うとは思います。ただちゃんとサービスを作り切ったことで技術に関する理解が深まったしプロダクト開発へのイメージも湧いたので、作ったことは無駄ではなかったですね。

Tebikiを選んだ理由

いろいろあるので箇条書きで書いてみます。

  • tebikiというプロダクトが魅力的
  • FBCの先輩が2名働いている
  • 全ての開発をペアプロ・モブプロで行うノンソロ開発が超楽しそう

私は養う家族がおらず東京へ通勤可能な関東の実家に住んでいて、かつ別に引っ越してもいいとも思っていて、給与にも特別強いこだわりがないので、待遇でFBCの紹介企業から受けたい会社を絞り込むのはかなり難しかったです。

受託開発の会社か自社開発の会社かという問題については、他のプログラミングスクールの場合とは違うかもしれませんが、FBCでは「受託は技術志向の人が行くもの」みたいなイメージがあり、私は自分がプロダクト志向だと思っていたし周りの人にも「受託は向いてなさそう」みたいに言われたので、自社開発企業から選ぶことにしました。

自社開発の紹介企業もたくさんあるので、その中でFBCのメンターさんのアドバイスを参考にしつつ、1番嘘のない志望動機が書けたのがTebikiだった(他の会社は書けても嘘っぽくなってしまった)ので、あまり自信はなかったのですが試しに受けてみるか〜!と受けてみたら幸運なことに決まってしまったという感じでした。

あとは体験入社のときに実際のIssueのモブプロに参加させてもらい、ドメイン知識がゼロなので難しいとは思ったのですが、先輩とずっと一緒に開発できるため手も足も出なくてつらいみたいなことはなかったので、ジュニアとして1社目に入る会社として効率的に成長できるすごくありがたい環境だと感じたのもTebikiを選んだ理由の一つです。

フィヨルドブートキャンプについて

やってよかったこと

いろいろあるんですが、プロのエンジニアの人とたくさん交流できたことはよかったことのひとつだと思います。 「エンジニア」がどういう人たちなのかっていう実態?を知っていたから、相手からどういう視点でジャッジされているのか分からなくて不安、みたいにむやみに怖がることなく面接に臨むことができました。

あとは、長い時間をかけてのんびり学習できる環境のおかげで、自分が仕事や人生に求めているものがわかり、エンジニアとして働くことを楽しむことができるという確信が持てたこともよかったです。

反省点

学習後半は結構金銭的に余裕がなかったので、仕事を辞めてすぐにFBCに入っていればよかったな〜とは何度も思いました。もっと言うなら仕事を辞める前にFBCに出会っていたら、チーム開発のプラクティスまでは仕事をしながらでもできた気がします。

離職期間が就活に影響がないとしても、あんまり長い間無職でいると自己肯定感が少しずつ下がるので、もうちょっと効率よく学習を進めて1年くらいで卒業できたらよかったなとも思います。まあ自分の能力にも限界があるし、考えてもしょうがないことではあるんですが。

全体的な感想

私には合っていたので、入って良かったなと思っています。FBCのWebサイトのデザインを見たりkomagataさんのブログを読んで「なんかいいな」と感じたら合ってる可能性が高いと思います。

私は卒業生だからバイアスがかかっているかもしれないけど、今でもフィヨルドブートキャンプというWebサービスのファンです。好きなところは「(理にかなっているという意味で)reasonableな価格設定」と「カスタマイズ性が高いところ」です。

カスタマイズ性は、スクールでありながら学習コミュニティなので、輪読会を開催したり、モブプロで遊んだり、メンターではない野良エンジニアの方の話を聞いたりみたいな形で自由に学習体験を拡張できるのが自分にはとてもあっていました。

一方で、めちゃくちゃ高いレベルの技術力が身に付くみたいなのは私はあまり感じていないです。

卒業までにもっと高いレベルの技術力が求められるスクールもあると思うし、Ruby/Railsが現在のエンジニア市場で1番求められている技術なのかはよく分からないし、身も蓋もないことを言うと大学とかに行くのが「技術力」を身につけるために必要なものなのでは?と思うので、そういう意味でのつよさを身につけるために適した場所だとは感じませんでした。

一方で、エンジニアとしてのコミュニケーションの仕方、勉強の続け方、疑問の解決の仕方、OSSとの関わり方みたいな「仕事の現場で役に立つスキル」を身につけるためには、これ以上適したスクールはあまりないのではないかと感じます。

そして未経験エンジニアとして企業に求められているものって、モダンな技術で作ったかっこいいポートフォリオではなくて、こういった泥臭いスキルとそれを証明する成果物(FBCのチーム開発でのPRとか)の方なんじゃないかなあとも思います。

FBCへの希望

統計を取ったわけではないのでもしかしたら違うのかも知れませんが、自分を含めFBCに参加されている方の多くは「プログラミング未経験かつIT業界での就労も未経験」というバックグラウンドだと感じます。 私自身、IT業界でのキャリアを考えた時に「エンジニア」以外の選択肢が思い浮かびませんでした。が、実際にIT業界を知ると、エンジニア以外の選択肢もたくさんあり、もしかしたらエンジニアにならなくても自分の理想の働き方が選べたり、より向いている職務もあるかもしれないとも感じました。

なので別にコースが用意されていたりその職種への就職の斡旋がなくてもいいので、エンジニア職以外の職務のIT業界の方ともっと交流を持てたらいいなと感じました。

最後に

文系未経験の人がエンジニアを目指すことについて

私は権威主義とゲートキーピングが大嫌いなので、プログラミングスクールへの偏見がなくなってほしいと切に願っています。

卒業生の活躍のおかげで、Ruby界隈でFBCに偏見を持っている方はほぼいないと体感しています。しかしIT業界全体を見ると、FBCに関わらずプログラミングスクールを卒業した人に対して偏見を持っている人は少なくないと感じます。

私は女子・ジェンダーマイノリティの学生がSTEM分野へ進学する後押しをするNPOであるWaffleを少しだけお手伝いしています。ジェンダーバイアスのせいで若い人たちの将来の可能性が狭まってしまうことはありえないことだと思いつつ、自分自身が全然潰しの効かない人文系の勉強をして、結局社会人になってから時間とお金をつかってプログラミングを学び直したことには後悔はないんですよね。

何歳になっても勉強しなおして望む職に偏見なく就けるような社会にしていけるようにしていきたいし、キャリアチェンジのひとつの手段としてプログラミングスクールがもっと一般的になったらいいなと思うし、その中でFBCをいいなと思う人が増えたらいいな〜と思ってます!

Web業界はいまは社会のインフラを担っているのだから、いろんなバックグラウンドの人がいるのが当然だしより健全な姿だと思います🤗Diversity is Good!

どんなエンジニアになっていきたいか

Tebikiではペアプロ、モブプロで開発のほぼ全てを行うスタイルを現在採用しているそうです。なので私とペアワークをした相手が、楽しい、勉強になった、助けられたと思ってくれるようなエンジニアになりたいなと思います。

その上で、他の部署の方々の仕事をリスペクトし協働しつつ、プロダクトをよりよくするための提案をエンジニア目線で考え出せるようになりたいです。

社内では↑のようなエンジニアとして一人前になれるようがんばり、長い学習期間で培った社外のコミュニティとの縁も大事にしていけるように活動していこうと思います。

あとは無職期間が長過ぎて社会的信用ゼロ人間になってしまったので、失われた信用をなるはやで取り戻したいです🥺🥺🥺